社長ブログ

建築のあれこれ「相見積もり依頼」2021.09.17

先日、見積もりの依頼がきました。しかも相見積もりです。

OO万円でできる施工店がありますが、御社ではこの水準

まで近づけることができますか?

明らかに先の施工店の金額が正当か確かめたい感じですね。

工務店の場合は、図面から必要な材料をひとつひとつ拾い

出し、工事項目や数量を細かく表示する見積書を採用して

いる工務店と、材料費と工賃、経費等を合わせて一式表示

する見積書を採用している工務店があります。

後者の場合、見積りに何が含まれていて何が含まれていな

いのかが分かりにくい場合があります。

「含まれていると思っていたものが、見積りに反映されて

いない」といったことがないように、しっかり内容を確認

することが重要です。

内容を精査するにあたっては、つい総額が安い工務店に目

がいきがちですが、いくら総額が安く表示されていても、

打合せ内容が見積りに反映されていなければ、全く意味が

ありません。

見積書の工事項目、仕様のグレードは各社でバラバラです

ので、内容を比較する際には、まず見積りを同じ工事項目

毎に整理し、「含まれているものと含まれていないもの」

を明らかにする必要があります。

そして、各社で異なる素材や設備の仕様については「金額」

と「機能・性能」のコストパフォーマンスを比較する必要

があります。

なお、工事費は大きく、「材料費」「工賃」「現場管理費」

「工務店の経費」に分けることができますが、これまでは

工務店の経費を各項目に少しずつ乗せて、正確には分から

ないようにする工務店があります。が、最近では透明性の

観点から、これらをはっきりと分けて表示する工務店や、

工事費の細目を表示する工務店が多くなっています。

一概に見積書といっても、各工事店で内容は全く違います

ので、単に金額の大・小にとらわれないよう注意してくだ

さい!