社長ブログ

建築のあれこれ「安い家・高い家 その1」2017.01.19

注文住宅は、それぞれの建て主のご希望次第で、安くも

高くもなりますが、そのベースとなる値段は建物の仕様、

土地や建物の形状、前面道路などの様々な条件に影響を

受けます。

もっとも基本となるポイントは、建物はシンプルな形で

あるほど安く建てることができ、複雑になればなるほど

割高になるということです。
複雑になることによって表面積や工事手間が増え、同じ

床面積でも材料費や工賃が加算されていきます。

構造としては、木造が最も安く建てることができます。

言い換えると、鉄骨・RC造など木造以外の構造部が、

増えれば増えるほど割高となります。

それらに影響を与える条件は以下の通りです。

建物の仕様は各社異なるため、ここでは割愛します。

まずは土地形状ですが、四角形で、正方形に近ければ

近い土地ほど安く建てることができます。

後述するように正方形の建物が最も安く建てることが

できるので、正方形の土地はムダが生じないからです。

例えば、三角形の土地に収まる四角い建物を建てようと

すると、同じ床面積であれば四角い土地よりも多くの

土地面積を必要とし、土地代だけでなく外構費もかさみ

ます。

また、四角い土地は前面道路にある程度の長さが接して

いますので工事の効率も上がります。

その他に、土地と前面道路に高低差がある場合は、擁壁

工事費や外構費が余計にかかる場合があります。

また、前面道路に関しては、一定以上の幅があると安く

建てることができます。前面道路が狭いと道路斜線制限

によって建物が削られ、形が複雑になります。

敷地の広さは、建物に対して狭すぎず、広すぎずが最も

安く建てることができます。

土地が狭いと斜線制限により建物が削られて複雑な形に

なり、一方、広すぎると外構にお金がかかります。

今回はここまで。

次回は建物についてお話します。