社長ブログ

建築のあれこれ・・・「限界予算と安心予算」2016.06.06

「限界予算と安心予算」

家を建てる時に、全く借入れをする必要がないという

人は、ほとんどいないと思います。

大抵は、住宅ローンを組むことになる筈です。

一般的には、年収から換算して返済率が何%まではOK

だから、何年返済で、いくらまでなら借りられるという

計算をします。

しかし、年収がいくらだから、いくらまで借りられると

いうのは、「絵に描いた餅」で現実的ではありません。

年収が同じでも人それぞれ生活スタイルもお金の使い方

も違いますので、家づくりに掛けられる金額は違って

当然なのです。

しかし、営業マンの口車に乗って、これ位なら何とか

なるだろうという甘い見通しで、無理な予算を組むと、

外食もできないし家族旅行にもいけない。

最悪の場合は、家を手放さなければいけないことにも

なってしまいます。

このギリギリ目一杯の予算組みのことを「限界予算」と

いいますが、家づくりで失敗しないためには、返せる

金額から換算して、借入可能額を算出すべきなのです。

これを「安心予算」と呼びます。

そして、予算を増やすためには無理のない範囲の「加算」

をすれば良いのです。外食の回数を減らすとか、保険の

見直しといったことです。実は、住宅ローンを組む際に、

「団体信用生命保険」に加入しないとならないので、

今まで掛けていた保険の内容を見直せるのです。

それによって、毎月の「返済可能額」が増え、同時に、

無理なく借りられるローンの金額も増やせるのです。

こんな家にしたい、あんな家にしたいという夢は、

このようにして無理なく実現させることが可能です。

予め、予算を立てて、その範囲内で希望を叶える。

そうすれば、「あれを削り、これを我慢」といった

「夢を削る家づくり」をしなくてすむのです。

私は、予算をオーバーするような無理な提案をするのは

プロではないと思っています。

きちんと計算した予算の範囲内で、お客様の夢を最大限に

叶える努力をすることこそプロの仕事だと思っています。