社長ブログ

築30年を超える戸建て住宅、新築それともリフォーム(続4)2018.09.14

今回は、築30年を超える住宅をリフォームする際の

ポイントをお伝えします。

●防災面

築30年を超える住宅では、防災対策、特に耐震性の

確認が最優先ポイント。建物の構造に関わる基礎や

土台、柱や梁などは、外から見ただけでは判断でき

ない場合がほとんどです。特に、シロアリの食害が

進んでいたり、土台や長年の結露の影響で窓枠下が

部分的に腐朽していた、ということも。

構造・防水に関わる部分は素人判断では危険なので、

専門家に診断してもらうのが良いでしょう。

また、多くの市区町村では1981年(昭和56年)以前の

旧耐震基準で建てられた住宅に対して、耐震診断に

関する補助制度を実施しています。

その結果、「耐震補強の必要あり」となった時には、

耐震リフォーム費の一部を補助してくれる市区町村

もあります。

併せて現在かけている火災保険についても築年数の

経過と共に、 評価額が大幅に下がっていることから、

火災保険契約の見直しを検討しましょう。

●断熱性、気密性

昔の建物、特に木造戸建てにおいては、築30年以上

経過すると自然災害などの影響により大きな被害に

つながることもあります。

また、建てた当時は、住宅の断熱性能を気に掛ける

方が少なかったため、適切な断熱材の施工がされて

おらず、夏暑く冬寒く高額の冷暖房費がかかります。

断熱性能・気密性能を向上させるには、ある程度の

費用は必要ですが、生活の快適度が上がり、年間の

光熱費も削減できます。

●配管・配線

上下水道の配管も年月の経過と共に劣化しますので、

放置しておくと水漏れを起こし建物の寿命を縮める

ことになりますのでリフォーム時に交換することを

おすすめします。

電気配線も同様です。意外に知られていませんが、

屋内電気配線には寿命があり、何らかのきっかけで

漏電から火災が発生する可能性があります。

ですから、リフォーム時には忘れずに配線を新しく

すると共に、安全性を必ず確かめましょう。

 

次回は、需要が増えている【3階建て】を新築する

場合のメリット・デメリット・注意すべきポイント

について解説いたします。ご期待ください。