社長ブログ

結露に悩まされない住宅!2010.03.09

先日、「結露に悩まされない住宅を希望」というメール相談が入りました。
結露の原因としては 
 1、室内と外部との急激な温度変化によって、湿気を大量に含む空気中の
   水分がガラスや壁などの表面に結露する表面結露と
 2、壁の中などの目に見えない部分の内部結露があります。
結露は住宅の寿命を縮め、カビや腐朽菌の発生、ダニやシロアリなどの害虫を
増やす要因になるなど、ちょっと考えただけでも日常生活に悪影響を及ぼします。
例えば、大気中の空気が水蒸気量の増減がないまま、温度が下がってゆくと仮定
した場合、30.0℃で相対湿度30.0%、21.5℃で同50.0%、11.0℃で同100.0%と変化し、
これ以下になると結露することになるのです。
この温度とは、室内全体の温度ではなく、窓や壁のところの温度というのが
ポイントです。
つまり、家の中全体が暖かくなっていれば、、室内の温度差がどこを測っても
数℃以内で、かつ平均温度が21.5℃だとすると、人にとって快適といわれる
相対湿度が40%~60%に収まるので結露の発生はないと予測できます。
又、実際に住み始めてから発生する結露とは、暖房用に石油ファンヒーターなどを
利用(燃焼した灯油と同量以上の水蒸気が室内に排出されます)したり、
全く換気をしないまま料理をしたり、風呂やシャワーを使ったりすることでも
おこります。もちろん人体からも水分が発生しており、20度の室内で安静にして
いるときでも1時間あたり約31gの水蒸気が空気中に放出されているそうです。
住宅の断熱も重要ですが、暖房器の選定や、日々窓を開けて換気する、24時間
換気は止めない、料理するときはレンジフードファンをつける、などの住まい
方も大切です。(化石燃料などからの水蒸気発生も原因と考えられています)
「断熱性能が高い家を建てる」など月々の光熱費をおトクにするために住宅の
断熱を強化する方法としては、「高気密・高断熱住宅」もその1つです。
その他、いろいろな断熱方法を用いる事や、ガラスを複層ガラスにすることに
より、熱ロスの防止効果を高めることもできます。
もし皆さんが、「快適に住む家を!」とお考えなら、営業マンや店頭での説明
を鵜呑みにして言われるがままに工事をするのではなく、契約前に納得できる
仕様を検討してみることが大切です。
当社でも、住宅の結露や換気に関することはもちろん、その他住まいに関する
ご質問・ご相談はいつでもお受けしますのでお気軽にお声掛け下さい。
        一緒に考えましょう!エコな住まい方  渡辺