社長ブログ

50代で家を建てる(続)2018.12.07

今回は、50代で家を建て替えるデメリットについて

解説します。

●慎重な検討を要する老後のマネープラン

人生の3大資金の1つである“老後資金”を住宅の

取得にあてるため、引退後のライフプランも含め、

慎重に資金計画を検討する必要があります。

自分自身の老後のマネープランはもちろんですが、

親の介護費用もマネープランに組み込んでおく必

要があります。

●住宅ローンが組みにくくなる

住宅ローン等に関する融資審査で重視する点は、

「完済時年齢」「建康状態」「借入時年齢」「年収」

「勤続年数」「担保評価」「連帯保証」

また、「雇用形態」を考慮する金融機関も多いの

ですが、50代以上にハードルが高い「完済時年齢」

「借入時年齢」「建康状態」により希望額の融資が

受けられない可能性が高まります。

●2つの不動産をどうするか

【自分の実家】と【配偶者の実家】の2つの不動産を

どうするのか。また、後期高齢者になっている親が

存命であったとしても、認知症などの障害により

判断能力を欠くとして、家庭裁判所から後見開始の

審判を受けた際、実家の売却・建て替えはもちろん

リフォームなど契約ができなくなってしまう可能性

があります。

更に、空き家になった場合、空き家の管理ができず

「特定空家」と認定されてしまうと、固定資産税の

減額がなくなり高額な除却費用(解体費用)を自治体

から請求される可能性もあります。

つまり、50代で家を建てる際には、新しい住まいの

夢を描く前に、【老後資金】【住宅ローン】をどう

するか。実家の処分と親の介護、そして自分たちの

医療費などの不確定要素を、どの程度リスクとして

見なすかにより、家を建てるかどうか、大きく判断

が異なります。

新築建て替えの場合は、老後の生活もしっかり維持

できる収入がない場合は、定年後のマネープランを

しっかり検討しつつ、【2つの不動産をどうするか】

という検討が必要です。

次は、実家をリフォームするにあたってのポイント

を解説します。